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2022/08/20
注文住宅の情報収集を行っていると、「高気密」「高断熱」という言葉をよく目にするのではないでしょうか。
最近は多くの住宅メーカーや工務店が高気密・高断熱住宅の建築を強みとしています。
高気密・高断熱住宅と聞くと、なんとなく省エネなイメージが沸きますが、他にもメリットはありますし、デメリットもあります。
今回は、高気密・高断熱の家とは何か、高気密・高断熱のメリット・デメリット、工法の種類などについて解説します。
目次
注文住宅を建てるにあたり、高気密・高断熱住宅を検討されている方もいらっしゃることでしょう。
では、そもそも高気密・高断熱住宅とはどのような家を指すのでしょうか。
「高気密」とは、家の隙間ができるだけ少なく、気密性が高いことをいいます。
高気密住宅は、家の気密性を高めるために、断熱材や精度の高い建築部材(高気密部材)、防湿シート、気密テープなどを使用して建てられた家のことです。
「高断熱」とは、室内の温度が屋外の温度に影響を受けないように断熱性を高めることをいいます。
高断熱住宅は、壁や床、天井に断熱材を用いたり断熱性の高い窓を設置したりすることで断熱性を高めた家のことです。
高気密・高断熱住宅の明確な定義はないため、各住宅メーカーや工務店が独自に基準を設けているのが現状です。
しかし、気密性や断熱性を表す一般的な目安として、2016年に施行された「建造物省エネ法」の次世代省エネ基準が用いられています。
高気密・高断熱住宅に住むとどのようなメリットがあるのかご紹介します。
高気密・高断熱住宅には、家の隙間が少なく、冷暖房で調整された室内の空気が外に逃げにくく、外気温の影響を受けにくいというメリットがあります。
そのため、冷暖房の温度を上げすぎたり下げすぎたりする必要がありません。
冷暖房効率が上がることで省エネになり、光熱費を抑えることができるでしょう。
2003年に制定された改正建築基準法により、高気密・高断熱住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられています。
24時間換気システムは、窓を開けなくても空気循環ができる仕組みです。
窓を定期的に開けて換気する必要がないため、冷暖房効率が落ちる心配もありません。
夏は涼しく、冬は温かく過ごせるため、1年中快適に生活できます。
ヒートショックとは、急激な温度変化に晒されることで血圧が急上昇(または急下降)し、心筋梗塞や脳卒中などの病気を引き起こす現象です。
例えば、温かいリビングから寒い脱衣所に、寒い脱衣所から温かい浴室に行った時の温度差などが原因になります。
東京都健康長寿医療センター研究所の調査では、2011年のヒートショックに関連した死亡者数が交通事故死亡者数の3倍以上だったことが分かっています(※)。
高気密・高断熱住宅では、家全体の温度が均一になるため、ヒートショックの予防になります。
引用元:東京都健康長寿医療センター研究所
高気密・高断熱住宅は、家の隙間が少なく壁の断熱材が音を吸収するため、遮音性能が高いです。
騒音や雨風の音など外部の音が聞こえにくいだけでなく、テレビの音や話し声が外に漏れるのを防ぐ効果があるため、小さい子どもやペットがいる家庭には大きなメリットがあるでしょう。
高気密・高断熱住宅のデメリットにはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
高気密・高断熱住宅で石油ストーブやファンヒーターを使用すると、室内の二酸化炭素濃度が上がってしまうため、これらの使用は控えた方が良いです。
二酸化炭素濃度が上昇すると、息苦しさや頭痛、倦怠感などを感じることがあります。
定期的に窓を開けて換気すればリスクを回避できますが、冷たい外気が入ってくるため、高気密・高断熱住宅である意味がありません。
そのため、エアコンや床暖房が推奨されています。
壁の中の断熱材と柱との間に温かい空気が侵入し、結露が発生することがあります。
この「壁内結露」が起きると、建物の柱や土台を劣化やカビの原因になるため注意が必要です。
壁内結露を防止するためには、適切な建材選びや防湿気密シートの施工が有効になります。
高気密・高断熱住宅は外部からの湿気が侵入しづらいため、室内が乾燥しやすいです。
洗濯物を室内干しした際に早く乾くのは利点ですが、静電気が発生しやすくなる、肌トラブルが起きる、風邪を引きやすくなるなどのリスクも考えられます。
乾燥しすぎるのを防ぐために、加湿器の設置などが必要になるでしょう。
高気密・高断熱住宅の工法は、従来の在来工法ではなく、断熱工法が用いられます。
一般的な木造住宅で使われる断熱工法には「内断熱」と「外断熱」の2種類があります。
内断熱は充填断熱工法とも呼ばれ、柱や天井、床下、壁の間に断熱材を充填する方法です。
断熱材にはグラスウールやロックウールなどの無機繊維素材や、セルロースファイバーなどの木質繊維素材が使用されます。
外断熱に比べると低コストで施工できます。
外断熱は構造材の外側を断熱材でくるむ工法で、より断熱性を上げることが可能です。
断熱材には硬質ウレタンフォームやフェノールフォーム、ポリスチレンフォームなどの発砲プラスチック素材が用いられます。
内断熱に比べるとコストが高くなります。
高気密・高断熱住宅にはデメリットもありますが、それ以上に魅力的なメリットがあるため、注文住宅を建てる際はぜひご検討ください。
高気密・高断熱住宅のメリットを最大限引き出すには、施工する職人の腕がもっとも重要といえます。
高気密・高断熱の注文住宅をお考えの方は、経験豊富なプロに相談しましょう。
「株式会社トリイ建設」は高気密・高断熱の注文住宅の実績が豊富です。
どうぞお気軽にご相談ください。