グランドカバーとして育てる植物は、基本的に丈夫でよく成長してくれるものが適しています。
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2023/06/19
「グランドカバー」とは土の部分を植物や砂利などでカバーすること。地面を覆うように生える背丈の低い植物であれば、ハーブや草、花など様々な種類がグランドカバーになります。例えば庭の土をカバーする芝生もグランドカバーの一種です。選ぶ際は成長スピードが早く、多少踏まれても耐えられる植物がよいでしょう。
グランドカバーとして育てる植物は、基本的に丈夫でよく成長してくれるものが適しています。
目次
繁殖力が強く、取扱い要注意な植物
予想以上に繁殖力が強い植物もあります。広がりすぎて手に負えなくなってしまい、植えてから後悔する・・・ということがあるかもしれません。
一度繁殖してしまうと除去がとても大変なので、植える前によく植物の特性を理解しておきましょう。
繁殖力の強い品種はすぐに広がってしまうので、管理が非常に大変です。ほかの植物のエリアまで侵食して成長を阻害してしまったり、塀や家屋を覆うまでに広がったりする場合もあります。
かなり大きな庭であったり、広大なエリアをおおうグランドカバーを植えたい場合には適しているかもしれませんが、個人宅の庭に植える場合は十分に注意しましょう。
グランドカバーと一口に言っても、地面を這うように成長する植物は数多く存在します。「植えたい場所にぴったりの種類をどうやって選べばよいのか分からない・・・」という方もいるかもしれません。
人それぞれどんな環境の庭に植えるのか、どんな役割を期待しているのかが異なると思いますが、グランドカバーにする植物を選ぶとき
グランドカバーには、景観をよくするだけではなく、以下のような役割があります。
家にとってはいいことが多いです。自宅に合った特徴の植物を選んで、育ててください。
日陰で湿度が高い場所に適しているのは緑の葉をつける「ディコンドラ・エメラルドフォールズ」踏みつけにはあまり強くないので、人通りの多い場所には植えないようにしましょう。
「セダム」日陰でも育ち乾燥にも強く、植えっぱなしでも育つので手がかかりません。成長は比較的ゆっくりなので、庭全体というよりは限られた範囲のグランドカバーに向いているでしょう。
「ハツユキカズラ」半日陰の環境でも育ちますが、適度に日が当たる環境に置くことで葉の斑模様がきれいに現れます。ただし直射日光を当てすぎると葉焼けしてしまうので注意。
「リシマキア・ヌンムラリア・オーレア」水を含んだ湿り気のある環境を好み、日陰のじめっとした場所にも適応してくれる品種です。ただし蒸れには弱いので、風通しが悪い場所は要注意。冬のあいだは葉が赤茶色に変化しますが、春になるとまた緑色の新芽を出して成長を再開します。常緑ではありませんが、季節感を感じられるグランドカバーです。
「タマリュウ」は常緑の植物で、冬になってもあざやかな緑色で庭を彩ってくれます。
グランドカバーとして使われる植物のなかでは、比較的踏みつけに強い種類です。
「ハイゴケ」乾燥にも強いですが、基本的には多湿な環境を好むのでしっかり水をやりましょう。ただし蒸れには弱いので、生い茂ってきたら適度に剪定すると良いです。
地面に這うように広がる茎の節目から発根して繁殖し、高さは10cmほどになります。花や茎は踏まれるとダメージを受けるため、歩くスペースには植えないようにしましょう。
「タピアン」雑草よりも早く咲き広がり、お庭の雑草対策にも適しています。手入れの手間はかからず、ほぼ植えっぱなしでも問題ありません。
「ベロニカ・オックスフォードブルー」3~5月に青紫色の花を一面に咲かせます。葉は常緑ですが、寒い時期には葉の色がやや濃くなります。踏みつけには強くないので、花壇や人が立ち入らない位置のグランドカバーとして植えましょう。
「プラティア」小さな星型の花が特徴的。白や青紫の花が細かく咲き、満開時には花のカーペットを敷いているような見た目になります。また春と秋の年2回開花を楽しめるのも魅力です。雑草を抑制する作用もあるので、雑草対策としてグランドカバーを検討している方にもおすすめです。
「イブキジャコウソウ」タイムの仲間で、葉からはハーブのような香りがします。土壌の酸度が花の色に影響する植物で、アルカリ性が強いとピンク寄り、酸性が強いと薄い紫色になります。雑草を抑える効果もあり、植えてから1年以上経つとだんだん雑草の発生が減ります。
「イオノプシジウム」一年草なので花を咲かせた後は株が衰えて枯れてしまいますが、こぼれた種からまた発芽し、新しい株が成長します。踏みつけには強くないので、花壇や人が立ち入らないエリアでの栽培がおすすめです。